AQUOS sense7 (5)
2022年9月26日、シャープがAQUOS sense7を発表しました。日本のAndroidスマホといえばAQUOS sense シリーズと言っていいほど浸透している製品の最新モデルです。

初代AQUOS senseは2017年に登場し、モデルチェンジを重ねる中で少しずつ価格帯が上昇しています。最近ではさらに下のクラスとしてAQUOS wishを投入し、senseは価格と性能のバランスを両立するモデルとしての位置付けに変わってきた印象を受けます。

円安もあり、逆風を受けまくるスマホ市場においてAQUOS sense7の設計思想がかなりツボでめちゃくちゃ推したいので紹介します。

AQUOS sense7の主なスペック

  • OS:Android 12
  • CPU:クアルコム Snapdragon 695 5G
  • ディスプレイ:6.1インチ(2432×1080)IGZO OLED
  • RAM:6GB
  • 内部ストレージ:128GB
  • アウトカメラ(広角):換算23mm、5030万画素、F1.9、1/1.55インチセンサー
  • アウトカメラ(超広角):換算15mm、800万画素、F2.4
  • インカメラ:換算26mm、800万画素、F2.0
  • バッテリー容量:4570mAh
  • サイズ:約152mm×約70mm×約8.0mm
  • 重さ:約158g
  • 防水・防塵:IPX5・IPX8(お風呂対応)、IP6X
  • その他:Wi-Fi 5、側面指紋センサー、n79対応、MIL規格(MIL-STD-810G)準拠、おサイフケータイ、microSDXC対応

ミドルレンジモデルとしてほぼ文句のつけようが無い構成です。今年のミドルレンジSoCは実質スナドラ695の一択といってもいい状況で、ローエンドからミドルハイまでこのSoCを採用する事態に。AQUOS sense シリーズの位置付け的にはSoCのターゲットど真ん中ですし違和感はありません。

サイズへのこだわりを感じる

AQUOS sense7 (6)
AQUOS sense シリーズは普及価格帯のAndroidスマホのど真ん中。とにかく多くの人に受け入れられるべき存在です。Androidスマホは高性能化に伴って大画面化が進んでいます。本体が大きくなればそのぶんバッテリーも大きくできますから。

ところがAQUOS sense7は6.1インチサイズ。より具体的には横幅70mmとしています。初代AQUOS senseが72mm。その他一部モデルで71mmとなっていますが、とにかくこの横幅を頑なに維持し続けています。2017年からずっとサイズ感を変えていないこだわりの強さ。素晴らしい。

誰がどう使っても安心

防水防塵は完璧。さらにお風呂での使用までOKとしています。本来の防水規格では温水は含みません。シャープが独自に対応して明記してるのがすごい。MIL規格もカバーしていて老若男女誰が使ってもそう簡単に壊れない配慮がされています。

ムダの無いカメラ構成

AQUOS sense7 (1)
AQUOS R6/R7の開発でライカと協業し、培ったノウハウや技術がAQUOS sense7にも活かされています。その結果としてAQUOS sense7ではメインカメラに1/1.55インチのイメージセンサーを搭載。普及価格帯モデルとしては異例の大型センサーです。Zenfone 9と同等サイズといえばわかりやすいでしょうか。

ヘタな望遠カメラより広角カメラのデジタルズーム

AQUOS sense7 (2)
AQUOS sense4から6まで搭載されていた望遠カメラを廃止。広角+超広角のデュアルカメラ構成へと切り替えました。それほど高性能ではない望遠カメラを使うよりも、メインの高画素な広角カメラのデジタルズームの方が美しく撮れるという判断ですが、素晴らしい判断だと思います。

広角カメラでは撮れない画角をカバーするために超広角カメラを搭載。ミドルレンジ帯においては広角+超広角の組み合わせがベストだと思います。まさにお手本のようなカメラ構成。低画素なマクロカメラや深度センサーなんて論外です。

AQUOS sense シリーズはFeliCaの位置が良い

AQUOS sense7 おサイフケータイ
AQUOS sense7は当然ながらおサイフケータイ対応なのですが、FeliCaの読み取り位置が良いんです。これは従来からの伝統で、カメラユニットの中に仕込んでいます。スマホ決済する際に自然な格好でかざせる位置ですし、ケースを装着しても読み取り位置がわからなくなる心配がありません。ケースとの干渉も無く、とにかく合理的。推せる。

価格次第ではライバルはPixel 6aに

AQUOS sense6のキャリアフリーモデルの価格は4GB/64GBが4万1200円、6GB/128GBが4万5300円でした。AQUOS sense7は6GB/128GB構成ですので後者の価格が基準となるでしょう。キャリーオーバーで4.5万円。スペック向上に加えて円安の影響を受ければ5万円を超えてきても不思議ではありません。となるとライバルとしてPixel 6aが挙がってきます。

万人が安心して使えるちょうどいいスペックのスマホを買おうと思うと、やっぱり5万円くらいは用意しておいたほうがいいのかもしれません。

情報元・画像引用5G対応スマートフォン「AQUOS sense7」を商品化 / AQUOS sense7 コンセプトムービー