Pixel 6a買いました。Googleが展開する純正スマホ「Pixel」シリーズの最新モデルで、販売中のPixel 6とPixel 6 Proの下に位置する廉価モデルです。
価格を抑えているにも関わらず上位モデルと同じTensorプロセッサーを搭載しているのが特徴で、高い処理能力を活かしたカメラ機能に注目の1台です。
Pixel 6aの主なスペック
- OS:Android 12
- CPU:Google Tensor
- ディスプレイ:6.1インチ(2400×1080)有機EL、60Hz
- RAM:6GB LPDDR5
- 内部ストレージ:128GB USF 3.1
- アウトカメラ(広角):1220万画素、F1.7、センサーサイズ1/2.55インチ
- アウトカメラ(超広角):1200万画素、F2.2
- インカメラ:800万画素、F2.0、固定フォーカス
- バッテリー容量:4410mAh
- サイズ:152.2×71.8×8.9mm
- 重さ:178g
- 防水・防塵:IP67
- SIM:nanoSIM+eSIM
- その他:Wi-Fi 6、画面内指紋センサー、NFC、おサイフケータイ
コンパクトというほどではないけど良いサイズ感
Pixel 6aは6.1インチディスプレイで横幅71.8mm、重さ178gです。横に並べたZenfone 8はハイエンドAndroidスマホの中ではコンパクトな部類。5.9インチで横幅68.5mm、重さ169gです。
コンパクトなZenfone 8と比較すれば大きく感じますが、Pixel 6よりも3mm細く、29g軽いのは大きな差です。買い替え候補として挙げたPixel 6のサイズ感に不満があった妻に持ってもらったところ、これならOKと言ってくれました。AQUOS sense3からやっと乗り換えられる…。
カメラは価格以上の価値を感じる
初Pixelなのでカメラアプリから初体験。オートモードで構えて撮るだけで全部うまいこと処理して綺麗に仕上げてくれる、いかにもスマホらしい考えで良いと思いました。
「自動で綺麗」も良いのですが、自分で調整したい部分もあったりします。特に使用頻度の高そうな露出補正とホワイトバランス調整はしっかり用意されています。露出補正は明部と暗部それぞれでスライダーがあってHDRの補正具合をマニュアルで行えます。
個人的にめっちゃ良い!と思ったのは電子水準器。水平だけじゃなく真下と真上も対応してて表示もわかりやすくて使いやすいです。他のメーカーもこれ真似てほしいくらい。
晴天の屋外。これだけ光量があると低価格帯のスマホでも十分綺麗に撮れる環境なのでPixel 6aなら文句なしです。
スナップ写真的な撮り方をするとき、スマホの広角では画角が広すぎる印象があります。Pixel 6aはワンタップで0.6倍(超広角カメラ)、1.0倍(広角カメラ)、2.0倍(広角カメラでデジタルズーム)を切り替えられるので便利。デジタル2倍程度のズームなら画質劣化も少なく、ポートレートやテーブルフォトなどで活躍の機会が多そう。
シャッター音は鳴りますが、耳障りじゃない音でなんとか子供を起こさずに撮れます。無音ならなお良いんですけど…。
価格相応な部分も感じる
カメラは綺麗に写るし使い勝手も良好。ほとんど文句ありません。ただ、やっぱり廉価モデルなんだなって感じる部分もありました。
ピクセルビニング(複数画素を合体させる技術)が使えないので高感度に弱い印象を受けました。それを補えるソフトウェア処理。夜景モードではシャッターを押してからの保持時間が長く、この写真を撮影する際には約6秒耐える必要がありました。耐えれば綺麗な写真が出てくるので我慢です。
望遠カメラ非搭載なのでデジタルズームを駆使しても最大7倍までとなります。だいぶ粗くなるので、実用的なところでいえば2倍ズーム程度が限界じゃないかと思います。デュアルカメラの構成としては広角+超広角は大定番ですし私も賛成なので不満はありません。
Pixel 6aのカメラ評価
- 順光:★★★★★(文句なし)
- 逆光:★★★★☆(HDR補正良好)
- 暗所:★★★★☆(6秒我慢すれば高画質!)
- 望遠:★★☆☆☆(標準画角で楽しもう)
- 料理:★★★☆☆
Pixel 6aの不満ポイント
使っていてこれは不便だな、と感じたことを紹介します。価格相応な部分もあるので致し方ないと理解はしていますが、やっぱり不便なものは不便です。
電源ボタンの配置に違和感
電源ボタンが上、音量ボタンが下という配置は一般的なAndroidスマホと逆です。Pixel 6aを1台だけ使う環境なら慣れれば問題ありませんが、複数のスマホを同時に持って運用することを考えると押し間違いを連発しそうで心配。
60Hz駆動に違和感を覚えるようになってしまった
ディスプレイのリフレッシュレートが60Hzなのは購入前から不安に思っていた部分です。私がメインで使用するスマホはZenfone 8(120Hz)とZenFone 7 Pro(90Hz)でなめらかな描写に慣れてしまっています。Pixel 6aは処理能力が高いのでカクカク感は少ないですが、ちょっと昔のスマホ使ってるような感覚があります。
スクショ撮影で強制鳴動
スクリーンショット撮影時に音が鳴る仕様です。マナーモードにしようが変わりません。どうして…。
Pixel 6aを快適に使うための設定
高性能でサクサク動くし、基本的に買ったそのままの設定で何も問題ないのですが、ひと手間加えてより自分好みに調整したのが以下の設定です。
アニメーション速度
なめらかなアニメーション表示は待たされてる感に繋がり個人的にはキビキビと動くAndroidの方が好みです。「開発者向けオプション」を有効化してアニメスケールを.5xにすると体感がだいぶ変わっておすすめです。他のスマホでもだいたいこれは弄ってます。
ディスプレイのカラー設定
撮った写真がやけに鮮やかに見えるなって思ったらPixel 6aのディスプレイ設定が原因でした。自分で見るぶんには綺麗に補正してくれて良いのですが、この画面で見た写真を人に送ると印象が変わっちゃいますので、できればなるべく普通の状態で確認してレタッチなり行いたいところ。Pixel 6aでは「ナチュラル」にすると違和感が薄れます。
ロック画面の時計のサイズ変更
ロック画面の時計、めっちゃデカいので普通にしたいなって場合の設定です。
まとめ:写真撮影好きなら有力候補
スマホのカメラはプロセッサーの処理能力に強く影響を受けます。そのため高画質なカメラを求めると自ずとハイエンドモデルを選ぶ必要が出てきてお財布に優しくありません。
Pixel 6aはその点うまいことやってくれました。上位モデルと同じTensorプロセッサーを搭載しつつ、カメラはグレードを落として価格のバランスを取っています。ソフトウェア部分の性能が高いのでクラス以上の写真が出力されます。
スマホで写真を撮る機会が多いけど、予算は抑えたいというニーズに応えられる貴重な選択肢と言えます。ソフトウェアアップデートも5年保証されています。製品としての寿命はiPhone並みに長いです。価格は5万3900円ですから2年使えば1日あたり74円!3年使うなら1日あたりたったの50円です。