携帯ショップ「テルル」を運営するピーアップが展開するSIMフリースマホシリーズの最新モデル「Mode1 GRIP」を購入しました。Xperiaを超える縦長ディスプレイを採用し、5インチながら横幅56mmという握りやすいコンパクトサイズを実現しています。
ピーアップ Mode1 GRIP MD-05Pの主なスペック
- OS:Android 11
- CPU:MediaTek Helio P70
- ディスプレイ:5インチ(1440×576)液晶、アスペクト比 22.5:9、310ppi
- RAM:4GB
- 内部ストレージ:64GB
- アウトカメラ(広角):4800万画素、F2.8、AF
- アウトカメラ(超広角):800万画素、F2.4
- インカメラ:2500万画素、F2.0
- バッテリー容量:2620mAh
- サイズ:138×56×10mm
- 重さ:約140g
- SIMスロット:nanoSIM+nanoSIM(microSD排他)
- その他:Wi-Fi 5、ワイヤレス充電(5W)、NFC、赤外線、防水・防塵(IP65)
Mode1 GRIPのパッケージと付属品
パッケージ、付属品はこんな感じ。これに加えてクリアケースが付属します。
付属のクリアケースは硬質プラスチック製です。サイドが大きく切り欠かれていて、カバー力は低いかもしれません。
USB AtoCケーブルは真っ赤。ナイロン編組で柔軟性があり使い勝手は良さそうです。
USB-Cポートをカバーできるカバーが付属します。Mode1 GRIPはワイヤレス充電に対応しているので塞いでしまうのも手です。
Mode1 GRIPの外観
ディスプレイ部分は電源オフ時には真っ黒になるので安っぽさはありません。背面パネルは表面が光沢のある透明なパネルに覆われていて、中にカーボンファイバー調のデザインが見えます。ちなみに購入したのはグレーです。
NECポートが本体上部。ワイヤレス充電ポートが本体中央部に配置されています。
端末上部には赤外線ポートとマイク。端末下部にはUSB-Cポートとスピーカー、角にストラップホールがあります。
左側面はSIMスロットと電源ボタン。右側面は音量ボタンと指紋センサーがあります。電源ボタンと指紋センサーは別に用意されています。
SIMトレイはピンを使って開けるタイプです。nanoSIM×2枚のデュアルSIMに対応し、片方はmicroSDカードと排他となっています。防水・防塵に対応したスマホなのでSIMトレイにパッキンが付いていますね。
Xperia 1よりも縦長なディスプレイ
一際目を引く縦長のディスプレイはアスペクト比 22.5:9と、Xperia 1(21:9)よりもさらに縦長です。1440×576ドットと720ドット未満の横幅ですが、画面サイズが小さいので画素密度は310ppiあり、粗さは感じません。
Rakuten Miniとサイズ比較
現代の超小型機代表と言えばRakuten Mini(アスペクト比 16:9の3.6インチ)でしょうか。Mode1 GRIPの方がほんの少しだけ横幅がありますが感覚的にはほぼ一緒。
Zenfone 8と比較
スマホ向けサイトの表示を見比べてみると、意外にもそれほど表示領域の差を感じません。Mode1 GRIP単体で見ればそれほど違和感の無いディスプレイですが、Zenfone 8と比較すると発色の違いがはっきりと表れます。
Mode1 GRIPのソフトウェア
ホーム画面とドロワーです。プリインストールアプリは最小限で、ほぼAOSP(素のAndroid)といった印象です。
UIや機能面でも独自にカスタマイズされた部分は見当たらず、AOSPそのままといった内容に思います。
Mode1 GRIPのカメラ
機能の少ないシンプルなカメラアプリですが、正直使いにくいです。
広角と超広角の切り替えは上部のチューリップアイコンをタップするのですが、カメラにおいてチューリップのアイコンといえばマクロモード(接写)を指すのが一般的です。まずこの時点でわかりにくい。さらにカメラを切り替えたところで表示自体は何も変わりません。画角の状態だけを見て今、広角か超広角かを判断する必要があります。超広角モード時にはアイコンが緑色に点灯するなどの工夫が欲しいと思いました。
カメラの画質もイマイチで、高画素センサー(4800万画素)を搭載しているからといって必ずしも高画質にはならないという画素数とカメラ画質の関係を改めて感じることができました。
ちなみにSIM無しの状態での確認ですが、音量をゼロにするとシャッター音が無音になりますが、SIMが入ると音が出てしまうようです。
Mode1 GRIPのAnTuTuベンチマーク スコアは17万点
AnTuTuベンチマークテスト(v9.1.7)を用いてスコアを計測しました。3回行った最高は175173点でした。
スマホ向けサイトの表示は快適だけど…
非常に縦長なディスプレイはスマホの画面表示に最適化されたウェブサイトの閲覧は快適に行なえます。これはかなり便利に感じました。
一方で縦長ディスプレイが仇になるシーンも多々ありました。動画視聴の際には縦持ち、横持ち(全画面表示)どちらにおいても表示領域をフルに活用することは難しく、動画は小さく表示されてしまいます。
横持ち全画面表示の場合は拡大して画面いっぱいに映すことも可能ですが、16:9の動画を22.5:9まで拡大すると上限が大きくはみ出します。
横幅はわずか56mmで手への収まりは非常に良いのですが、縦長ゆえに片手でステータスバーまで指が届きませんでした。
デザインは好みが分かれるかも
カーボン調の背面パネルや真っ赤なUSBケーブルなど、モータースポーツを連想させる雰囲気を醸し出していますが、かなり男性的で好みの分かれる部分だと思います。
個人的にもカーボン調の背面は好みではないため、保護シートやケースでイメージを変えたいところですが、付属ケースは透明ですし、こういったマニアックな製品はアクセサリーもあまり流通しないため苦労することになりそうです。
個性が薄くなるかもしれませんが、万人向けのデザインが1色あるといいなと思いました。