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日本では発売されていないのですが、LGから「LG G Pad III 8.0 (FHD)」というタブレットが海外で発売されています。モデル名通り8インチのFHDディスプレイを搭載しており、プロセッサーはSnapdrgaon 617。あとで調べてみたら日本でもHDディスプレイ版のモデルがJ:COMから提供されているようですが、今回レビューするのはより性能の高い海外版です。

スペック自体は廉価モデルのメディア視聴用タブレットという感じですが、カナダドルにして250ドル以下(約2万円)とそこそこ安いタブレットだったので購入・レビューをしてみます。ちなみにWi-Fiモデルもありますが、今回は無駄にLTE(SIMフリー)モデルを購入してみました。NetflixやYoutube視聴用、Amazon Kindleでe-bookを読むには便利だったのでメモしておきます。

LG G Pad III 8.0 FHDレビュー・デザイン

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単純に約8インチのAndroidタブレットなのですが、デザインに特に面白みはありません。死ぬほど薄い訳でもないですし、素材に高級感がある訳でもなく、200カナダドル台のタブレットという感じがもろに出ています。

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ただし極端にクウォリティが悪い訳ではなく、おそらく競合するのは同じく廉価モデルのHUAWEI MediaPad T2 8 Proなどそのあたりでしょうか。価格はMediaPad T2 8 Proの方が一段安いですが。

今回購入したモデルはSIMフリーのLTEが使えるモデルなので、microSDカードスロットの横にnano SIMスロットが搭載されています。

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タブレットなのに機能面で面白い点が1つ。microUSBポートのほかに「フルサイズのUSBスロット」がついています。ここからUSBメモリをそのまま挿して使えるだけでなく、例えばUSBタイプの無線マウスや、USB接続の有線マウス、キーボードを繋ぐことなども可能です。8インチ級のAndroidタブレットでUSBポートを搭載しているモデルは初めてみたので、こちらも購入の際には少し興味をそそられた部分でした。

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もう一つの面白い点が、右サイドについているボタン「QuickButton」です。電源ボタンやボリュームキーとは別に設置されており、こちらのボタンを利用して一発でReader Modeへの切り替えが可能です。他の機能も割り当てできるので、あとで詳しく。

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以上、デザイン・外観チェックでした。いかにも200~300ドル台の泥タブといった感じですが、フルサイズのUSBポートやReader Mode用の切り替えボタンがついているのは面白い点です。

スペックはそれなりだが普段の利用には十分。Android 7.0へアプデ可能

8インチFHDディスプレイ、Snapdragon 617、2GB RAMに16GB ROMと1世代前のミッドレンジ機種という感じですが、タブレット市場のみのスペックで見るとそこまで悪い訳ではありません。むしろ200ドル台前半なら2017年はまだまだありな気がします。特にカナダの市場では店頭においてあるタブレットがLG、Lenovo、Samsung、そしてiPadなので、価格・スペック・OS(Nougat)という条件が全て揃うのはLG G Pad III 8.0 FHDくらいだったという事情もありますが。

実際に使って見ると、ニュースフィード、Youtube、Netflix、Amazon Kindleなど、単純に動画視聴用やe-bookリーダー用には十分なスペックです。

初期状態はAndroid Mなのですが、OTAアップデートでAndroid 7.0 Nougatへの更新が可能。Mでもマルチウィンドウは使えた(おそらくLG独自のものと思いますが)のですが、Android Nへアップデート後も使えます。

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マルチタスキングの性能としては…MSM8952オクタコアCPUと2GB RAMですから、マルチウィンドウでyoutubeと同時に他の作業をすると、やはり処理が追いついていない感はあります。8インチの画面で2画面作業をすることはほとんどないのですが、スペックがスペックなので、例えばyoutubeと同時にGoogle検索をしていると、たまーに遅いなと感じることはあります。ただ、価格を考えれば許容範囲ですね。

フルサイズのUSBポートが意外と便利

フルサイズのUSBポートを搭載しているのがLG G Pad III 8.0 FHDの特徴ですが、最初は使わないだろうと思っていたのですが意外と便利。

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特にUSB系のマウスに接続できるのが良いですね。もちろんBluetooth系のマウスを使えば済む話なのですが、持ってなかったりします。その点有線でもUSB無線でもつなげるのは便利。特にタブレットはデスクの奥においていることが多いので、USBマウスが使えるのは嬉しい部分です。microUSB- USBのOTGケーブルなども必要ないので、無駄な出費もありません。

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フルサイズのUSBポートが使えるので、例えばUSB LEDライトも使えたりします。…提灯アンコウのような見た目になるのは少し残念ですが、フルサイズのUSBポートが搭載されていることによって簡単にできることが多くなるのはGoodです。

またUSBポートからmicroUSBケーブルやType-Cケーブルを繋いでスマートフォンへの給電(モバイルバッテリーのような機能)も利用可能ですが、ある程度タブレット側が充電されている必要がある点やLG G Pad III 8.0 FHD自体のバッテリー容量がそこまで多くないこともあり、ほぼ使ってません。おまけ程度に考えておくと良いかもしれませんね。

QuickButton+Reader Modeが新鮮。モノクロで他のリードモードよりも使いやすい

サイドにボタン(QuickButton)がついているのはデザインの部分で確認しましたが、実がこれがショートカットキーのような役割を果たします。初期状態では、ボタンを押すとReader Mode(Comfort View)へ切り替わります。タブレットならではといったところですね。また他のアプリ起動用に設定を変更することも可能。

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このComfort Viewという読書用機能が個人的にお気に入りで、画面がモノクロになります。多くのスマートフォンやタブレットでは読書モードというと若干黄色がかった色になる機種が多いですが、LG G Pad III 8.0 FHDはモノクロに。

使って見るとわかるのですが、このモノクロ画面が目に優しい(気がします。個人的な感想です)。例えば通常の黄色系Read Modeだと使い終わった後に実際の色が無駄に寒色系に見えたりして逆に疲れることがあるのですが、モノクロだとそういったことはほとんどありません。ボタン一発でON/OFF切り替えができるのも便利ですね。

その他よかった部分

KNOCK Codeなど、LG系機種を使ったことのある方なら馴染みのある機能が使えるのはGood。特にタブレット端末、しかも電源キー以外にもう一つボタンがついており紛らわしいこともあり、トントンと2回ノックするだけで画面をアクティベートできるのは、タブレット端末においては便利。

電池持ちに関しても、ニュースフィード・検索やyoutube視聴を少しなら日中は十分電池がもつ印象です。特段良いということはありませんが、価格を考えると十分持ってくれています。ディスプレイも価格を考えると問題なし。FHDで価格に対する期待通りのクウォリティで、この辺りはさすがLGといったところなのかもしれません。

Android 7.0 NougatへのアプデOKという点も、購入を後押しした大きな要素でした。店頭に並んでいるのはSamsungやAppleのタブレットばかりで、Samsung Galaxy Tab S3もあったのですが価格が高すぎますからね…(でも欲しかった)。

デメリット・残念な部分

スペック上、Snapdragon 617 +2GB RAMだとマルチタスキングには不向き。ガンガン使うと明らかに処理遅れな部分が見えますし、カジュアル利用には十分な性能を見せてくれますが、それ以上のことに使おうとするとかなりストレスが溜まります。今回はメインがGoogle検索やニュースフィード、たまにYoutubeやe-Book用というライト利用で購入したので満足はしていますが、SD617+2GB搭載機を今後メインのスマホやタブレット用に購入することは無いような気がします。

個人的にマルチタスキングが必要なら10インチ前後のより高性能なタブレットなのですが、そうなると片手でホールドできるe-Book用端末としてはやはり難しくなってくるので悩みどころです。

パフォーマンス以外だと、通知部分のクイック設定も少し気になりました。ランドスケープ画面だと、クイック通知が横へのスライド操作です。…タブレット端末だと、画面が大きいこともあって届かないです。

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またプリセットアプリとしてMicrosoftのWord、Excel、Powerpointなどがありますが、標準状態でアンインストールできません。大したデータ容量ではないですが少しストレージを圧迫しますし、8インチ端末で文字入力をガンガンする気にはなれないので、必要無いです。16GB ROMでこういったアプリが一切無い安いタブレットというと、中古のNexus 9くらいでしょうか…。まあメーカー、端末独自の仕様はしょうがないですね。

Youtube音声をスピーカーで聴きたい人は注意が必要かもしれません。スピーカー音量がそこまで大きく無いです。静かな場所ならまだ良いですが、換気扇をつけた状態で料理をしていると何も聞こえないレベル。低価格のメディア視聴用タブレットなら、スピーカーはもう少し頑張って欲しかった感があります。

LG G Pad III 8.0 FHDをしばらく使ってみての総評

Android NへアップデートOKで価格が安い、またSD617でスペックもカジュアル利用には十分ということで、基本的な部分は満足しています。Comfort Viewの読書モードも使い易く、求めていた「Youtube/Netflixなどの動画視聴、Google検索やニュースフィード、Amazon Kindleでの読書」などはほぼ問題なくこなしてくれている状態で、250カナダドル以下ということも考えると、筆者の購入条件では価格も考慮して良いチョイスだったのかなと感じます。

ただ日本では多くのタブレット端末が店頭で販売されていますから、ECサイトでのオンライン購入を含めた全てのラインナップを考えると、日本国内ではこれ同等、もしくはそれ以上のタブレット端末は簡単に手に入るのかなとは思いました。Androidタブレットでいうと国内ではHUAWEI、ASUSといった機種が人気なのかなと思いますが、もしLGタブレットを購入する方がいれば参考になれば幸いです。

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